フミン酸利用技術
フミン酸は生物由来の天然物質で、いろいろな特性を持っています。それらの特性を活かし新しい製品・材料を開発すべく研究しています。
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フミン酸とは?
フミン酸はフミン質を構成する酸性成分の一種です。フミン質というのは「腐植質」ともいわれ、植物由来の物質です。腐植質という言葉が示すように文字通り植物が腐敗してできた物質で、植物が土の中で微生物によって分解される過程で最後まで分解されないで残った物質の総称です。
フミン酸は落ち葉などを多く含む土壌の中に存在していますので、そこから取り出す(抽出)ことができます。酸性物質ですので、土をアルカリ水溶液に懸濁させると塩をつくって水溶液の中に溶け出します。このあと土をろ過して取り除き、ろ液(抽出液)に酸(塩酸など)を加えて、沈殿してくるのがフミン酸です。
ちなみに、ろ液中にはフミン質を構成する別の成分が含まれています。すなわち、酸を加えても沈殿しないこの成分をフルボ酸といいます。
なお、フミン質と同様フミン酸もフルボ酸も総称であり、特定の物質を指しているものではありません。
フミン酸の機能特性
- 結合作用(バインダー効果)
成形体に成形性能を付与するとともに、強度を保持します。
フミン酸NH4 型が効果的です。
- 解コウ作用(分散効果)
pHにより、原料粒子の表面電荷を調整して、一次粒子に分散させます。
特に、水性インキ・塗料等の顔料・セメント等の分散に効果があります。
フミン酸Na型が効果的です。
- 湿潤作用(濡れ性効果)
原料粒子の表面張力を低下させて「ヌレ性」を改良します。
フミン酸Na・NH4 型、共に効果があります。
- 潤滑作用(滑剤効果)
原料粒子の表面を改良し、粒子間の滑り性を良くします。
成形体の離形性を良くします。
フミン酸Na・NH4 型、共に効果があります。
- 可塑性(プラスティシィティの付与効果)
原料粒子にレオロジー性を付与し、成形体に可塑性・柔軟性を与えます。
フミン酸Na・NH4 型、共に効果があります。
- コロイド保護作用
原料粒子の表面を保護し、分散・解コウ作用等の流動特性を付与します。
フミン酸Na・NH4 型、共に効果があります。
- 減水性(減水効果)
使用する水を減らしても、成形・分散・解コウ等の効果が変化しません。
フミン酸Na・NH4 型、共に効果があります。
- 無泡立性(泡立ちしない効果)
フミン酸には、「アワ」を立てる成分・特性はありません。
消泡剤を使用する必要はありません。
- 界面活性作用(界面活性剤効果)
フミン酸塩溶液の表面活性は、分子量の関係で、常に「ブラウン運動」を呈しています。
したがって、これを含む液体品はどんなに比重の重い物質でも、固まることはありません。
二価以上の金属とは錯塩を作り、水に不溶になります。
